vol.3 それはまるで点描画のように

私たちは何かをするとき

何をするかという「点」にこだわりがちだし、
何かと何かを結び付けて「線」にしようとしたりします。

たとえば
「オーラソーマをやります」とか
「オーラソーマと占星術をつなげたことをします」とか。

点で物足りなくなると、
線を引こうとする。

けれど

いっぽうで、

何のためにやっているかよくわからないけれど、
日々、点を打つ作業をしています。
そして、それがあるときつながるときが来ます。

それは点と点を結ぶ線のように明確なものではなく、
点と点の積み重ねにより
「見る人」の中で並置混色が起こり、
色が混ざったように見える。

一つの「カタチ」をなしたように見える。

それはあたかも点描画のように。

グランド・ジャット島の日曜日の午後 - スーラ

(スーラ グランド・ジャット島の日曜日の午後~画像お借りしました)

点描画というのは、
線を描く、
色を塗りつぶすという作業ではなく、
ただひたすら点を打つので、
ものすごく時間のかかる作業です。

私たちが、日々、打っている点というのは、
はたしてそれが何の点なのかわからないかもしれないし、
何かを意図して打っているわけでもないだろうし、
完成図というのも茫洋としたものかもしれません。

けれど、

いつか、

それが一枚の絵になる日がくるのではないかと思います。

近すぎると見えない(点しか見えない)こともあります。

少し距離を置いてみると、見えるものもあります。

それをやっているときは、
何のためにやっているかわからない、

あてもなく、

あてどなく、

点を打つ。

ということが、

のちに一枚の絵になる点のひとつだったんだ、

ということがあるのではないかと思います。