vol.6「誰でもできる分野で、誰にもできないことをする」

以前、ある方の絵の作品展に行ってきました。
ある水彩画の先生の、アトリエの生徒さんたちの
作品展だったのですけれど

入口の、その先生のコメントに
思わず惹きつけられました。

私はそのメッセージの強さに驚いていたのだけれど、
聞けば、水彩画ではとても有名な先生だそうで、
いつもスクールは入会待ちの生徒さんが200名ぐらいいるのだそう。

そこに書かれていたメッセージとは

(私の記憶に頼るので、もしかしたらニュアンスが違うかもしれない)

「水彩画を描くということは、誰にでも簡単にできることだけれど

誰にも描けない絵を描くということはそう簡単にできることではない」

確か、こういった内容だったと思います。

これは「水彩画」に限らず、と思います。

たとえば、小さい頃、
ピアノを習っていない人はいないんじゃないかというぐらい
ピアノを習っている人は多いと思いますが、

じゃあ、その中で音大に行く人とか
それを仕事にしている人って、
全体の何パーセントなのかといえば、
もう、ほとんどいないんではないかと思います。

「誰でもできる分野で 誰にもできないことをする」

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色と香りの命理学Step4【職業編】では

「好きなこと」と

「できること」と

「飯が食えること」はそれぞれ違うように

「ライクワーク」

「ライフワーク」

「ライスワーク」もそれぞれ違う。

という話をします。

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昨日、カンブリア宮殿に湖池屋社長の佐藤章さんが出ていて

村上龍さんの「編集後記」が、

まさにこのことを言っていたのではないかと思います。

「どうすればヒット商品を生むことができるのか。

たぶん誰に聞いてもわからない。

稀代のマーケターとも言われる佐藤さんは、

おそらく「誰もわからない」ということを、

もっともよくわかっている人ではないかと思った。

湖池屋の若手に「スナックを100種類食べてきた感想とアイデアを」

と指示した。

すでにあるもののなかからアイデアは生まれないことを教えたのだ。

値段でも、新しさでもなく、魅力的かどうかを競う。

魅力の構成要素は無限だ。

その要素の組み合わせを、限界まで考えること、

はじめてオリジナリティが生まれる」

命理学で言うところの、

「命式の自然さを生きる」とはこのことなのではないかと思います。

命式の偏りこそが個性であり、オリジナリティであるということ。

「魅力の構成要素は無限である」からこそ、

私はこんなにも命理学に惹かれるのだと思います。