vol.7「いちばん熱く語る奴こそ辞めていく」

以前、テレビでビートたけしさんが宮大工の小川三夫さん

(西岡常一さんの唯一の内弟子)の話をされていました。

「いちばん熱く語る奴こそ辞めていく」

どんな話の流れで出て来たのか忘れてしまったのだけれど、
そうそうわかる、それ、って思いました。

最初の頃は
目をキラキラさせて
でっかい夢を語る。

でも、いちばん熱く語る奴は
すぐに辞めていくーー

そんなことを言っていたと思うのですけれど、

これって、どの世界にもあるなーと思います。

こんなちっちゃなスクールでも
たかだか20年しかやっていないこの仕事でも

ときどき
「弟子にしてください」とか
「スタッフにしてください」とか言われる。

弟子とかとったことないし(笑)。

そんな「熱い方」はすぐにいなくなるなーと、まず思って

そして、ほどなく姿を消す。

高温の「熱」は、
何かを始めるにはもってこいだけれど、

続けるのは
密かに熱を帯びているような、
静かに燃えている、
そんなクールで熱い、

そういう感覚がないと難しいんではないかなーと思います。

私も全然まだまだ、と思いますが、

しつこさという熱が

なんだかんだと続けさせているのではないかなと思います。